2021年12月15日 15:46更新
上越市の中川市長が政策の柱として提案してきた副市長を現在の2人から4人にする条例改正案が15日(水)開かれた市議会本会議で反対多数で否決されました。市長は、今後立ち上げる人事改革プロジェクトで、議会や職員との対話を重ねていくとして、再来年の3月議会での再提案を目指す考えを明らかにしました。
中川市長は先月の就任と同時に、市政の重要課題に人事改革を挙げ、副市長の定数を現状の2人から4人にする条例改正案を今議会に提案していました。
これに対し総務常任委員会では「なぜこの時期なのか」、「組織全体の人事改革が先で、手順が逆ではないか」など否定的な意見が相次ぎ、全員一致で原案が否決されていました。
きょうの本会議では議案に賛成・反対の立場で4人が討論した後、採決となり反対多数で否決されました。
また、副市長の増員とあわせ、市長は民間から政策のアドバイスを求めたいとして諮問委員1人を設置し、補正予算案にその報償費を盛り込んでいましたが、これについても、総務常任委員会で諮問委員の目的が不透明だとして否決されたため、関連予算を削った上での、修正案が提案されました。
きょうの本会議では全会一致で可決され、一般会計に18億3000万円を追加する補正予算が成立しました。
また、中川市長は議会の後、メディア取材に対し、副市長の増員や諮問委員を設置する時期について次の様に話しました。
中川市長
「令和4年度の人事改革プロジェクトの中で組織も含めて考えて改めて提案したい。今年度の3月議会には提案しないが、基本的には3月議会での提案と思っているので再来年ということなる。これは話し合ってみないと本当に固まるか分からないので、いまの段階では確定してないが、それくらいのスケジュール感でやっていきたい」
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