2021年12月04日 19:27更新
コロナ禍で生活が苦しい学生を支援しようと、寄付された食品を無料で配るフードパントリーが4日、県立看護大学前で行われました。
配布をしたのは全国の大学などでフードパントリーの支援を行っている日本民主青年同盟(民青同盟)の上越地域班です。この団体が看護大学前で支援活動を行うのは去年12月から始まり、今回が4回目です。会場には同盟に寄付された魚沼産の米や野菜、パスタやレトルト食品、飲料など約50人分が用意されました。配布には制限がなく、好きなだけ持ち帰ることができます。約2時間の開催でしたが、活動を聞きつけた31人の学生が訪れました。
学生「最近徐々にバイト増えてきたが、いままでは全然入れなかった。結婚式場や宴会があるところでやっているが、全然入らなかった。仕送りでやっているが生活は大変だった。一番お米がありがたい」
「野菜ジュースを沢山ゲットした。カップめんがテスト期間なのでうれしい。1年生のときにコロナでバイトが始められず、ずるずる引きずっている。奨学金と親からの仕送りでなんとかやっているのでめちゃ助かります」
「バイトは飲食店をやっているが、コロナでお客さんが減るとバイト人数も減らされるので『きょうは休み』ってなる。時間も早くなって時給が減って厳しい。お店は閉店時間も早くなったまま今も変わらない。生活費もバイト代から出しているので、『きょうはごはんをお米だけにしよう』とかにしている。支援はありがたい。大根が一番うれしかった」
主催者によりますと、看護大学では看護実習の期間に入るとアルバイトができなくなり、その期間中はコロナ禍でなくても生活費に悩む学生も少なくないということです。
民青同盟新潟県委員会の小林雄太委員長は「新型コロナの影響で学生が苦しい生活を余儀なくされている。少しでもそれに応えられる形で始めたもの。学生のバイトは徐々に入れるような環境になってきているが、生活自体はまだまったく変わっていないところもある。学生から求められている以上続けていきたい」と話し、今後は上越教育大学近辺での支援の実施も検討していくということです。
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