2021年11月10日 17:50更新
佐渡市にある「伝統文化と環境福祉の専門学校」の学生たちが卒業制作として取り組んだ木造の社殿が完成し、5日に落成式が行われました。
木造の社殿を制作したのは3年生です。佐渡産の「アテビ」を使用し、社の本殿正面に柱が2本立つ構造の一間社流造(いっけんしゃながれづくり)を制作しました。
今年度は卒業制作としてだけでなく、自然災害の被害を受けたり、高齢化や人手不足で神社の維持が難しい地域へ、社殿を奉納することで何か手助けができないかと取り組んできました。今回、全国から奉納先の応募があり、岐阜県中津川市の神明神社への奉納が決まりました。
伝統建築学科3年の土山竜也さんは「社殿の奉納を学生のうちから経験することができて驚いている」と話しました。
またこの日は、奉納先の神明神社から馬島伸治宮司が足を運びました。神事を終えた馬島伸治宮司は「社殿の奉納を氏子たちが待ちわびている。学生たちが制作した美しい社殿を迎え入れることができてありがたい」と嬉しそうに話していました。
なお、一間社流造はもうひとつ制作中だということで、完成後は希望する神社へ奉納される予定です。
佐渡テレビジョン
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