2021年11月13日 17:38更新
今月9日に就任した上越市の中川幹太市長が、13日に初の公務を行い、柏崎刈羽原子力発電所から放射能物質が放出した想定の避難訓練を視察しました。
訓練は、柏崎市などで震度6強の地震が発生し、柏崎刈羽原子力発電所で放射能物質が放出した想定で行われ、吉川区の住民38人が参加しました。上越市で避難の対象となるのは柿崎区、吉川区の全域と、大島区、浦川原区、大潟区の一部 およそ5160世帯です。
この日は、上越市の中川市長が就任後初の公務に臨み、市の担当職員と言葉を交わしながら、訓練を視察しました。
参加者ははじめに、市の防災行政無線で避難指示を受けたあと、避難所に指定されている吉川小学校に移動しました。避難所では、甲状腺への被ばくリスクを防ぐ「安定ヨウ素剤」の配布訓練が行われました。この訓練は市では初めての取り組みで、避難した40歳未満の住民と希望者は全員受け取ることができます。
参加者は市の職員から説明を受けたあと、チェックシートを記入したうえ「安定ヨウ素剤」を受け取りました。
このほか、放射線が体や衣服に付着しているかどうかを調べるスクリーニングを受けました。
訓練を視察した中川市長は「ヨウ素剤の配布やスクリーニングの様子を初めて見た。作業は非常にスムーズに終わっていたため、実際に起こったときもこのようにできれば、避難がスムーズに進んでいくと思う」と話していました。
そのうえで、今後市で取り組む防災訓練について「今災害が起きたときに、どういう災害対策本部になるのか、まずはそれを確認しなければならない。まずは庁内の防災訓練をして、その後、市だけでなく地域にも積極的に訓練をするように促し、障害者や高齢者など動けない人を地域コミュニティでどうやって避難させるかを確認していきたい」と話しました。
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