2021年11月13日 04:00更新
「もにす」で「ともにすすむ」!
障がい者を積極的に雇用しているとして、上越市のウェスティックエナジーが県内で初めて、厚生労働省の「もにす認定企業」に選ばれました。ウェスティックエナジーでは、「ほかの企業にも障がい者雇用の理解が広まってほしい」と話しています。
厚生労働省は、障がい者雇用に積極的な企業を、明るい社会へ「共に進む」を略した「もにす企業」として認定しています。ウェスティックエナジーは、今回、県内ではじめて「もにす企業」に認定されました。
ウェスティックエナジー 関川玲緒 専務取締役
「約10年間の障がい者雇用の取り組みを認めてもらえ嬉しい」
ウェスティックエナジーの主な事業は、リサイクル製品の製造・販売やごみ収集などです。障がい者の雇用は9年前から取り組みを始め、現在、従業員90人のうち、軽度の知的・精神障害のある16人を雇用しています。雇用率は18%ほどで、法定雇用率2.3%を大きく上回っています。
障がい者の16人は、全員が、フルタイムで働いています。ごみ収集車に乗って運転手をサポートしたり、回収したプラスチックごみに汚れているものや別のごみが混ざっていないか、選別します。
障がい者の中には仕事を覚えることが苦手な人もいます。そうした場合は、ポップを使って、ごみの分け方を見える化するなど工夫しています。
ウェスティックエナジー 関川玲緒 専務取締役
「当たり前だと思っていることを見える形にして覚えなくても自然とできる仕組みを作るのが大事なところ」
ウェスティックエナジーでは、キメの細かい対応をすることで、就職した障がい者の9割が半年経っても辞めずに仕事を続けています。
現在、従業員43.5人以上の企業は障がい者を1人以上雇用することが義務付けられています。ウェスティックエナジーでは、今回の認定を受け、ほかの企業にも「障がい者雇用の理解が広まれば」と話しています。
ウェスティックエナジー 関川玲緒 専務取締役
「健常者よりも得意な作業はたくさんある。それが積み重なって今がある。どの企業にも合った業務は必ずある(業界全体の)人手不足の解消につながる」
ウェスティックエナジーでは、障がい者雇用のほかに、福祉施設の利用者が週に3回、工場に来て、ごみの選別をしています。また、吉川特別支援高等学校から生徒の実習を受け入れたりと、さまざまな取り組みを進めています。
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