2021年10月28日 19:00更新
大手企業に新しい事業や商品を提案した県立高田高校の2年生が、その成果をまとめた発表会を27日に開きました。
高田高校では毎年、東京の企業を訪問して生徒が新しい事業や商品を提案する探求学習を行っています。今年はコロナ禍のため訪問はせず、今月上旬、リモートで企業20社にプレゼンテーションしました。
今年のテーマは「SDGs」です。各企業の事業内容に合わせて課題を設定し、企業価値を高めるための解決策を考えました。
27日は、プレゼンした40チームの中から評価の高かった6チームが内容を披露しました。
そのうち最優秀賞に選ばれたのは、石油や天然ガスの掘削・開発企業「JAPEX」にプレゼンしたチームです。提案の内容は、作業の過程で排出される二酸化炭素を藻類を利用して吸収し、クリーンな油を生産するというものです。石油の代替燃料を生み出す点が、新たなエネルギー資源としてのSDGsにつながると評価されました。
発表では、藻類を選んだ理由として「藻類は穀物由来のバイオ燃料と異なり、食料高騰の問題を引き起こさない。また、従来のバイオマスに比べて生産性が高いなどの特徴がある」と説明していました。そのうえで「このシステムを使って二酸化炭素を抑えながら石油をつくることで、よりクリーンなイメージになる。そうすると、企業価値がアップする」と話しました。
発表した生徒は「複雑な工程で石油を作っているため、二酸化炭素が出てしまう。それをどう利用するかを考えた。これまでSDGsにあまり関心がなかったが、今回を通してどうやって解決するべきか本気で考えることができた。本当に実現してほしい」と話していました。
そのほかのプレゼンでは、食品ロスに注目し、賞味期限をスマホアプリで知らせる機能や、女性向けのビジネスアイデアコンテストの開催などが報告されました。
すべてのチームの提案内容は、全国の高校生が参加するビジネスアイデアのコンテストなどにも応募するということです。
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