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上越市長選挙前に市政課題を考える①~人口減少問題~

2021年10月26日 12:01更新

10月31日は任期満了に伴う上越市長選挙の投開票日です。JCVでは市政の課題を分野ごとにとりあげます。1回目の今回は「人口減少問題」です。

まず、みなさんは今の上越市の人口がどのくらいかご存じでしょうか?去年行われた国勢調査によりますと、上越市の人口は18万8119人、5年前と比べると率にして4.5%、8868人の減少となりました。なかでも、13区では8.5%の減少となっています。

市長選ニュースCG1

さらに市が推計した人口予測では、24年後の令和27年には、14万人台まで減り、高齢化率は40.6%になるとみられています。

市長選ニュースCG2


待ったなしの人口減少問題について、私たちの社会はどう変わるのでしょうか?上越教育大学で社会・経済学が専門の吉田昌幸准教授に話を伺いました。

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①コミュニティが維持できない
「まず、コミュニティの維持が難しくなる。現在の仕組みは、町内会など人口が増えてくる中で培われてきたコミュニティ。それができなくなってきたときに、誰がその役割を担っていくか。『もうこの年だしこのままでいいんだ、空き家もいろいろあるけど、このまま死んでいくんだ』という人も沢山いる。現実的に『村納め』というのは全国でもある」

②小中学校の統廃合
「子どもの数が少ない 少子高齢化で少なくなっている実態なので、そうすると(統廃合で遠い学校に)子どもたちを通わせるのに結構な時間がかかる。なおのこと(子供のために地域の外に出て)その過疎地域はより人がいなくなっていく。コミュニティはやはり衰退していく」 

③医療・福祉は手薄に…
「高齢化が進んでいるので、基礎的にかかってくる医療費等々がどんどん増えてくるのは目に見えている。ヘルパーさんやってくれる人の数がそこで足りるのか、そういった問題も出てくる。長い目で見れば外国人の方に来てもらって担い手になってもらうことは必要だと思う」

④行政が縮む!?
 「行政的にもだんだん税収も含めて難しくなるので、基本的にはコンパクトにしていかなければならない。それぞれのいくつかの核となる場所に集約して、住んでもらうような方向性をどんどん作っていかないと難しい」

⑤地域をどう作り直すか
「地域問題が起きても(離れた拠点に)話しても伝わらなくなる。やはりずるずる引きながら地域として成立しなくなることはありうる。問題が野ざらしにならざるを得ない。地域協議会も各区にあるがそれでどこまで対応できるか。家族、地縁、趣味など、色々な形でつながっていけるような環境を作っていかないと、最後の1世帯になって、全くつながりがなければ、人間らしい生活はどうやったらできるんだということにもなる。色々なつながりを作っていくことが大事」


今回、市長選挙に立候補した2人の掲げる人口減少対策です。

市長選ニュースCG-人口減少対策

中川幹太さん
・歴史文化を生かした通年観光
・若者の起業促進
・医療介護のベンチャー企業を誘致 

野澤朗さん
・第一子からの子育て支援
・プログラミング 小中一貫校の設置
・アクティブスポーツのまちづくり

JCVでは31日(日)夜9時から開票所のリージョンプラザ上越と中継を結んで、選挙の結果を速報でお伝えします。上越妙高タウン情報でも同時配信します。※タウン情報で視聴する場合は無料の会員登録が必要です

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