2021年10月27日 18:59更新
地産地消の推進と有機栽培の拡大を目指した取り組みの一環として、佐渡市両津地区の吉井保育園で有機栽培の農産物を使った給食が11日に提供され、生産者と園児が交流しました。
この日は吉井保育園の年長園児13人が、地域で無農薬・化学肥料不使用の有機栽培に取り組む生産者と、取り組みを推進する佐渡市の渡辺竜五市長と対面し、生産者から栽培している作物などについて説明を受けました。
吉井地域では、有機栽培に取り組む農家などが今年7月に「吉井有機給食応援隊」を結成し、保育園給食に取り入れる取り組みをスタートさせました。この日の給食には、有機栽培のコメとサツマイモを使ったサツマイモご飯と、いずれも有機栽培のダイコン、ネギ、みその入ったトン汁、佐渡産の鮭、梨などのメニューが並びました。
子どもたちは生産者の愛情がこもったコメや野菜をおいしそうにほおばっていました。
また、この日は有機栽培に取り組む生産者と渡辺市長が意見交換もしました。
生産者からは「給食に使用してもらえることで子どもたちをみんなで育てるという意識も持てる」「規格外を使ってもらえるとありがたい」などと、取り組み推進に向けて前向きな意見が出ました。
一方で課題として「給食に使用する品目や量など生産者と保育園職員とのやりとりの負担をどうしていくか検討が必要」という話も出ました。
吉井有機給食応援隊の佐々木邦基代表は「実際に子どもたちの姿を見られて良かった。(有機栽培を給食に取り入れるのは)難しいところも多いと思うが、市も後押ししてくれるのでチャレンジしていきたいと思う」と話していました。
渡辺竜五佐渡市長は「食の安心・安全をできるところから届けていきたい。生産者の意欲向上や食の島、環境の島を推進することにつなげていきたい」と話していました。
佐渡市では、有機栽培の農産物の給食での提供を今後も島内へ拡大していきたいとしています。
佐渡テレビジョン
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