2021年09月29日 18:45更新
日本ワインぶどうの父、川上善兵衛について学んでいる上越市立高士小学校の5・6年生が29日、岩の原葡萄園でワイン用ぶどうの収穫を体験しました。
高士小学校の5・6年生15人は今年度、ふるさとの偉人、川上善兵衛について学んでいます。同時に善兵衛ゆかりの岩の原葡萄園で、ワイン用ぶどうの栽培を手伝ってきました。
きょうは善兵衛が開発した国産品種、ブラッククイーンの収穫です。ぶどうは収穫するだけでなく、玉割れや腐った実、鳥についばまれた実を専用のはさみで切り落とします。品質の高い実だけを加工用にまわすためです。
これはチンチョウと呼ばれる器具です。棚に取り付けてカゴをぶらさげます。児童はぶどう園のスタッフと同じ作業を黙々とこなしていきました。
児童たちは「ワイン用のぶどうと生食用のぶどうはにおいが違う。お酒のような香りがする」「ダメな実が残らないよう切るのが難しい」「学校で育てたぶどうはシワシワな実は手で採るなど丁寧にしていなかったが、岩の原のぶどうはシワシワしたものはしっかり切っている」と話していました。
作業の合間には、おやつ代わりに善兵衛が開発したレッド・ミルレンニュームとブラッククイーンを食べ比べしました。指導にあたった岩の原葡萄園の建入一夫さんは「レッド・ミルレンニュームはライチに似た香りで特徴的。ワインを造ると日本人やアジア人が好きな味になる」と品種の違いについても説明していました。
建入さんは「健全なワインの発酵をするために腐敗果はマイナス。キレイにとってそれから。ワインを造るために地道な作業が大事だと知ってほしいし、みんなが頑張ってくれたら良いワインができると思う。楽しみ」と話しています。
ぶどう園での体験学習はこれが3回目です。この後は収穫した実をベルトコンベアに流しながらの選果作業や、来年度に向けての枝の剪定を体験する予定です。
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