2021年09月12日 11:00更新
昨年度、上越市でのイノシシやニホンジガによる農作物への被害面積は前の年より増え、それとともに、あらたに設けた電気柵の長さが3割弱伸びたことが分かりました。
これは9月7日に開かれた上越市議会で明らかになりました。市によりますと、昨年度捕獲されたイノシシは862頭で前の年より105頭増え、過去最多となりました。また、ニホンジカの昨年度の捕獲数は84頭で前の年より53頭増えました。
一方、イノシシによる田んぼへの被害は、昨年度18ヘクタールで2.5ヘクタール増えています。また、ニホンジカが稲の茎や穂を食べたり田んぼを踏み荒らす被害が報告されています。
イノシシの捕獲状況は、全体の53.4%が箱罠やくくり罠、46.6%が猟銃によるものでした。昨年度発足した鳥獣被害対策実施隊では、イノシシ用の箱罠を、安塚区や浦川原区などの19の集落で24台設置し、35頭を捕獲しています。
一方、水田や畑への侵入を防ぐ電気柵の新たな設置は一昨年より27%ほど増えて、780キロメートルになりました。
市では捕獲や電気柵の設置など、対策を進めているものの、推定される生息数が増加傾向にあるとみています。そのため、集落ぐるみで、収穫した農産物を屋外に置かないことや農地の草刈りなど、出没しにくい環境づくりに取り組むことが重要だと話しています。
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