2021年08月20日 17:20更新
高校生の意見を取り入れ、若者にとっても住みやすい佐渡にしようと5日に佐渡市議会議場で高校生議会が開かれました。
この高校生議会は、佐渡市の最上位計画となる総合計画に若者の意見を取り入れていきたいと、佐渡市の企画課が初めて実施したものです。
事前に島内の高校生に佐渡の未来を考えてもらい、課題を解決するアイディアを出し合い政策提案というかたちで発表しました。
この日はその授業に取り組んできた佐渡総合高校の1年生14人と、羽茂高校1年生から3年生9人の23人がグループに分かれ参加しました。
はじめに、議会事務局の職員から佐渡市には現在21人の議員が在籍しているということ。首長と議員は住民が直接選挙で選ぶ二元代表制であること。また、市と議員が切磋琢磨しながら地域を良くしていこうとしているなど議会の仕組みなどが説明されました。
この後、模擬議会が開かれ各学校5つのグループの代表者が自ら考えた、政策提案や質問を一問一答形式で行いました。羽茂高校のチーム生徒会のメンバーは佐渡の人口減少に焦点をあて子育て世代に移住してもらうために市で行われている取り組みを調べました。
子育て生活支援特別給付金や子どもの医療費助成などがあり子育てしやすい環境であると感想を伝える一方で、天候が悪い時に遊べる場所が少ないという子育て世代から直接聞き取った意見を加えながら実態などを市に質します。
それに対し渡辺竜五市長が答弁にたち、去年から佐和田児童クラブの遊戯室を開放している事や真野活性化センターいぶき21といった場所の名前をあげ空いている既存の施設を今後活用していきたいと話しました。
また、佐渡総合高校の1年B組の代表質問では、ゴミのポイ捨てなどが佐渡でも多いとしその現状をテレビや新聞などで観光客に伝えてみてはどうかといった提案や質問をしました。
それに対し市長は海洋プラスチックなどゴミの問題は国際的に問題視されている佐渡も例外ではない。今後、ゲーム感覚でゴミ拾いなどが行えるスポーツゴミ拾いなどを観光客にも提案していきたいと話しました。
その他にも生徒たちは二酸化炭素排出による地球温暖化問題などに触れできる限り再生可能エネルギーを活用した発電方法に転換していくべきといった内容や若者も住みやすく、楽しめるまちにするには公共交通機関のバスの本数を増やして欲しい。
また、佐渡市民に向け地元の自然や伝統文化などを伝えるような取り組みをし自らアピールしたくなるような仕組みを作ってほしいなど提案や質問が高校生から出され佐渡市側もその質問に対しそれぞれの担当者が答えていました。
代表質問をした高校生は、「自分たちが知らないだけで市の人がいろんな活動してるとわかった」「独特な緊張感のある場所だった。自分たちで市の発信するような情報を収集する力必要と思った」「他のグループ意見を聞いて別の強化しなくてはならない事にきづいた。これからも様々な人と意見を交換していきたい」など感想を述べました。
最後に渡辺市長は「今回もらった提案や質問などは地方創生にとってとても大切。今後も授業などで出た提言は佐渡市に出して欲しいし、若者の意見を市政に反映させたい」と模擬議会をまとめました。
佐渡テレビジョン
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