2021年07月21日 18:24更新
任期満了に伴い、今年10月に行われる上越市長選挙に立候補を表明している元副市長の野澤朗さんが、21日に事務所開きしました。これまで後継者指名はしないとしていた村山市長も出席し、施策の方向性が同じだとして、市長選へ向け支援していくことを明らかにしました。
上越市新光町 後援会事務所
事務所開きには、高鳥修一衆議院議員、立憲民主党新潟県第6区の梅谷守総支部長をはじめ、市議会議員などおよそ80人が集まりました。
はじめに、後援会長を務める元市議の内山米六さんが、野澤さんを支持する理由を「市の未来を託す子どもたちのためのまちづくりを託せるのは誰か。誠実でクリーンで行政を知り尽くし、行政手腕のある人がふさわしく、それが野澤朗だ」と話し、支援を呼びかけました。
続いて村山市長は、野澤さんのこれまでの行政経験と施策の方向性に賛同を示し、支援していくことを明らかにしました。村山市長は「村山市政の3期の間、野澤さんは私を助けてくれた。野澤さんの考え方を確認したうえで、上越市のこれからの舵取り、リーダーは野澤朗しかいないと確信した。柔軟な発想と新たな感覚を大事に、市民との対話を続けて、将来に望みのあるまちづくりに向かって今後は市長として活躍してほしい」と話しました。
野澤さんは公約の核として、施策の方向性を発表しています。具体的には、コロナ禍による経済の立て直しで現在計画されている公共事業を前倒して実施することや、人口減少下におけるまちづくりなどを喫緊の課題に挙げています。
そのうえで、自身が担当した市町村合併を振り返り「対話」と「納得」を大切にしたいとして「本当は合併したくないと多くの人が思っていたが、国の財政状況などの観点から合併せざるを得ないと飲み込んでもらった。そのときの市民の気持ちは誰よりも理解している。あのときみんなで議論して考えた新しい上越市を、今ここに作り上げたい」と意気込みを語りました。
この後8月上旬をめどに、より詳しい施策の方向性を示すということです。
村山市長は報道陣に対し「後継者として指名したわけではない。自分の後を引き継いでほしいと言える立場ではないし、そうは考えていない。(野澤さんの考える)市長像の方向性と自分がやってきたことに似たものを感じ、現実的な課題を解決する意欲を感じた。野澤さんに次期市長になってほしい」「自分の気持ちとしては応援したい。周りの皆さんにも声掛けできれば」と話しました。
上越市長選には、このほか、元市議会議員の中川幹太さん、佐渡市の行政書士 後藤浩昌さんが立候補を表明しています。市長選挙は10月24日告示、10月31日に投票が行われ、即日開票されます。
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