2021年07月03日 13:47更新
佐渡市相川地区北川内で毎年、春夏秋に行われる高千家畜市場。
夏の牛市が開かれた2日は、大型和牛繁殖支援施設CBSを含めた26の生産者から96頭の子牛と6頭の成牛が、競りにかけられました。
今回は県内や山形、福島など島外から14業者。島内から6業者の計20業者が訪れ、血統や牛の体格などを厳しい目で見定め次々と競り落としていきました。
競りの結果、子牛全体の1頭あたりの平均価格は65万4534円。キロあたりの平均単価は2535円で、高値だった今年4月の春の牛市よりも安値での取引となりました。なお、子牛の最高価格は去勢の94万3800円でした。
島内の生産者は「思っていたよりも結果が良かった。春の牛市での価格が異常に高かったこともあり、本来の価格に戻りつつあるのでは」と話しています。
一方、上越市から訪れた購買者は「コロナ禍で牛肉が売れない状態が続いていて、これだけの高値の牛を買うことは将来的にも心配」と不安をにじませていました。
JA佐渡 畜産振興課の菊池敏課長によりますと、市場の平均単価は予想通りだったとしたうえで、佐渡牛の安定した出荷頭数確保のために稼働させている大型和牛繁殖支援施設CBSの牛について「去勢のものは発育が良く購買者からも評価されている」としました。
また、秋の牛市には頭数が増えることからも、JA佐渡では今後は出荷頭数の間引きや市場を年4回開催するなど市場の在り方を検討していく必要があるとの考えを示しています。
なお、次回の牛市は11月2日に開かれる予定です。
佐渡テレビジョン
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