2021年06月11日 17:03更新
コロナ禍で、昨年度の上越市の観光事業はその多くが中止または大幅な縮小となりました。そうした中、上越観光コンベンション協会は、新しい事業として地元観光をテーマにした「マイクロツーリズム」に取組み、一定程度の手ごたえがあったことから今年度の事業に生かしていく方針です。
これは11日に開かれた上越観光コンベンション協会の理事会で報告されました。昨年度は、感染拡大対策を最優先して様々な観光イベントが中止、または規模を縮小しての実施となりました。
このうち高田城址公園観桜会の入り込みは、12万8千人と前年の1割ほどに落ち込みました。上越まつりは祇園祭がすべて中止となり、謙信公祭は春日山神社での祭典のみの実施となりました。
今年度もコロナ禍で県外への移動自粛が求められる中、コンベンション協会では地元観光をテーマにした「マイクロツーリズム」に取り組んでいます。昨年度は、春日山城や本町商店街で計7本のツアーを実施し、県内から53人が参加しました。事務局によりますと、地元の魅力を再発見する機会になると、参加者から好評だったということです。
このほか、越後上越おもてなし武将隊の演武をSNSで動画配信するなど、コロナ禍でできる形での観光情報の発信に力を入れてきました。こうした状況をふまえ、コンベンション協会では今月28日に定時総会を開き、今年度の事業方針を決めることにしています。
山田知治会長は「昨年度は、できる限りのことはしたが行事自体の中止が多く、市民の期待に応えられなかった。ワクチン接種が進めば感染者が減ることが考えられるため、そのときに向けてできることを準備していきたい」と話しています。
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