2021年06月11日 05:00更新
せきや鼻水、発熱などの症状が現れ、乳幼児が感染すると重症化しやすい「RSウイルス感染症」が流行し始めています。
上越市栄町の塚田こども医院によりますと、RSウイルス感染症は例年8月から9月ごろに流行する呼吸器の感染症です。感染するとせきや鼻水、発熱などかぜに似た症状が現れます。今年は4月から北陸地方を中心に流行し始め、上越でも感染者が増え、登園自粛を呼びかける保育園も出ています。塚田こども医院では、今週に入って12人の患者が出ています。
塚田次郎院長は「ほとんどの都道府県で警戒値を超えている。新潟でも今までは少なかったが、今週に入って診療するようになり、流行が始まった」としています。去年は、RSウイルス感染症の流行はありませんでした。理由は、家庭や保育園などでコロナ対策を徹底したためと考えられます。
塚田院長は「(去年流行がなかったため)かかっていない子どもが増えている。より大きな流行になる可能性がある」と話します。
RSウイルス感染症はコロナと同じく、せきやくしゃみ、会話の飛沫などのほか、ドアノブなどに付着したウイルスに触ってもうつります。感染力が強いため、生後半年までの乳児がかかると重症化しやすく、注意が必要です。
塚田院長は「年齢が小さいほど影響は大きい。生後半年くらいまでの赤ちゃんがRSウイルスにかかると呼吸困難になり、入院する例が多い」とし、手指のアルコール消毒、手洗い、家庭内でのマスク着用など、感染を防ぐよう呼びかけています。
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