2021年06月01日 18:24更新
今週4日(金)、いよいよ東京オリンピックの聖火ランナーが上越市を走ります。JCVでは上越市を走る地元ゆかりのランナーを紹介します。
その一人、妙高市美守出身の長尾桃花さんです。長尾さんは手足に障がいがあるため、本番では車いすに乗って、父親と二人三脚で聖火をつなぎます。
上越市の聖火ランナー、長尾桃花さん(20)
長尾さんは聖火ランナーに応募した理由について「普段から新しいことやできないことにチャレンジをするのが好き。聖火ランナーはないことなので、チャレンジしてみたいと思った」と話します。
長尾さんは、生まれつき脳性まひで左手と両足に障がいがあり、車いすで生活しています。現在、妙高市の障害福祉サービス事業所「ワークセンターこでまり」で週2回、段ボールに穴を開けるなどの軽作業にあたっています。長尾さんは「同じ作業を繰り返すのが好きなので、手を使いながら楽しんで作業している」と笑顔で話します。
長尾さんは、保育園の年長時から車いすを使い始めました。運動会では、騎馬戦の騎馬に担がれたり、クラスリレーに車いすで参加するなど、なんでもやればできるという思いを大切にしてきました。聖火ランナーにも障がいをもっている人の希望になりたいと自ら応募しました。
「今までも色んな人に協力してもらって、いろんなことにチャレンジしてきた。これも人生の中で大きなこととして残ると思う」
ワークセンターこでまりの峯村康広所長は「長尾さんは、前向きで何にでも取り組む。機能訓練でもすごく一生懸命。(本番は)長尾さんらしく笑顔で楽しんでほしい」と話しました。
聖火リレーは今週4日(金)午前11時15分から始まります。長尾さんは右手に1.2キロのトーチを持ち、父の善郎さんが車イスを押します。「父と一緒に二人三脚で走るので、楽しくしっかりトーチを掲げて走れればいいなと。お世話になっている人や家族に感謝の気持ちを伝えられるように笑顔いっぱいで走りたい」と話しています。
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