2021年05月19日 15:30更新
拉致被害者の曽我ひとみさんが17日(月)、佐渡市立前浜小・中学校で講演をおこない、家族の大切さなどについて語りました。
「家族に対する想いを共に考える会」と題された講演会は、拉致問題への関心を掘り起こすとともに、子どもたちに家族に対する想いを深めてもらおうと市内の小中学校を対象に佐渡市が開催しています。平成24年に始まった講演会は今年10年目を迎え、これまで86回島内の小中学校で開催されています。
この日は前浜小学校の5、6年生6人と前浜中学校1~3年生5人が、曽我ひとみさんの話に耳を傾けました。
曽我さんは拉致事件当日の出来事や厳しい監視のもと過ごした北朝鮮での暮らしについて話すと、子どもたちは心に響いた言葉を書き留めていました。
また曽我さんはいまだに行方がわからない母のミヨシさんへの想いについて「北朝鮮にいた24年間、喧嘩したり愚痴を言える親がいなかったのです。本当はお母さんに相談したいことがいっぱいあったのです。いつもそばにいて当たり前と思わず、家族との一日一日を大切にしてください」と伝えました。
生徒
「私もお母さんがいきなりいなくなったら悲しい。いつも色んな事をしてくれるお母さんにありがとうと伝えたい」
子どもたちはいつも一緒が当たり前と思っていた家族への想いについて、改めて考えるとともに、普通のありがたさに気づかされていました。
佐渡市では今年度、市内10校で曽我ひとみさんの講演会を開催する予定です。
佐渡テレビジョン
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