2021年05月14日 04:27更新
小児がんや先天性の脱毛症などで頭髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動「ヘアドネーション」。佐渡市には、この活動に参画している美容院がいくつかあり、誰でも協力することができます。今回、佐渡テレビジョンの渡邉由紀子アナウンサーがヘアドネーション活動を体験し、髪の毛を提供しました。
渡邉アナの髪をカットするのは、新潟県美容業生活衛生同業組合佐渡支部の豊木紫磨子さんです。
渡邉アナは、3年近く髪の毛を切っていません。毛先の傷みや変色などを心配していましたが、毛を引っ張ってすぐに切れてしまうような著しい傷みや、明るすぎる色でなければ問題は無いということです。
はじめに、カット後の髪型のイメージなどをカウンセリングしてもらいながら、寄付できる髪の長さを決めていきます。
ヘアドネーションは基本的に31センチ以上の長さが必要ということもあり、髪の長さを測っていきます。なお、運営団体によっては15センチから寄付を受け付けているところもあります。測ってみると、渡邉アナが寄付できる髪の毛の長さは46~47センチほど。最大量をカットしてもらうことになりました。
カットの準備として、髪の毛を5~8束ほどに輪ゴムで分けていきます。髪質や太さには個人差があるため、毛束の量や本数はその都度変わってくるといいます。また、髪の毛をしっかり乾かしておき、カビの発生を防ぐことも重要だということです。
ウィッグを作るためには1人分の髪の毛だけでは作ることはできません。なんと50人分ほどの髪の毛が必要だということです。色々な方の髪の毛が混ざってようやく1つのウィッグができます。
1束ずつカットされていき、あっという間に終了。5束分の髪の毛を準備することができました。
ヘアドネーションのために美容院でカットした髪の毛は、最近では個人で送ることが多くなっていて、封筒や袋に入れて簡単に郵送することができます。
また、佐渡支部の秋野敦子支部長は「ガンは他人事ではなくなってきている。佐渡市内の美容院でもヘアドネーション活動に取り組んでいるところはまだまだ少なく、協力が広がれば良い」と話しています。
佐渡支部では今後、子ども用だけでなく「医療用ウィッグ」など大人に向けての支援として、補助金の申請などでも協力していけたらと話しています。
ヘアドネーションへの協力の詳細は、活動を行う運営団体によって異なります。各団体のホームページなどを閲覧、または最寄りの美容室などで相談してみてください。なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響により髪の毛の受付を一時休止している団体もあります。
佐渡テレビジョン
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