2021年04月21日 15:08更新
コロナ禍の火の用心を訴えたい!
消防署員が普段感じている課題について解決策を発表する県大会で、上越地域消防局の沖川雄介さんが最優秀賞を受賞し、今月、県代表として東北大会に出場します。沖川さんは東北の上、全国大会出場も視野に入れ、今、コンディションの調整に余念がありません。
沖川雄介消防司令補(34)は上越南署で救急救命士として活躍したあと、現在は上越地域消防局予防課の火災調査係を務めています。また不特定多数の人が利用する施設や学校、事務所などを対象に、防火装備や管理体制などが適切かどうかを検査する専門チーム「ロイヤルサファイヤ」の一員でもあります。
沖川さんは局内予選会を経て、3月に開かれた県消防職員意見発表会に出場、各消防本部の代表10人とスピーチを競いました。結果は最優秀賞です。
沖川さんのテーマは「新しい広報様式」。コロナ禍で対面での広報が難しくなっている中、いかに予防を啓発するか、知恵をしぼった方法を紹介しています。そのひとつは、緊急事態宣言で長期休業する事業所にデジタルチラシを一斉メールし、無人の建物での火災予防策を伝える方法です。また、アルコール消毒液の引火性が高いことや夏、炎天下の車内でスプレー缶が破裂する危険性を実験動画で紹介した取組みは、全国報道でも取り上げられたとアピールしました。
沖川さんは「コロナ禍で対面で会えないことから、映像だったりインターネット、メディアの力を使いながら発信していく。今までやっていたことではあるが、どういう伝え方が良いのか考えさせられた。(大会で)私の意見をより多くの人に聞いてもらい、それぞれの消防で新たな発信が出てくることに期待している」と話しています。
東北支部大会はコロナ禍のため動画での発表となり、審査は今月27日に行われます。そこで最優秀賞に輝くと上越管内では初めてとなる全国大会への出場となります。沖川さんは「今まで自信をもって練習してきた。誰も見たことのない全国の舞台、ぜひ行ってみたい」と意気込んでいます。
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