2021年03月23日 17:01更新
観光活性化の効果を期待され2015年4月に佐渡汽船に就航した高速カーフェリー「あかね」。乗り心地の悪さから利用が伸び悩み、去年には佐渡汽船が売却の方針を決定しました。そして3月20日、ついに最終運航の日を迎えました。
両津発午後1時の便に乗船する利用客からは「寂しいですよね。形もスタイリッシュだし好きなんですが……」と残念がる声も聞かれました。
両津港周辺 あいぽーと佐渡の裏手には、「あかね」の姿を一目見ようとおよそ200人が足を運びました。旅館やホテルの女将たちで結成された「美佐渡会」による佐渡おけさのほか、「佐渡は世界の宝島」ダンスが披露され、およそ6年の就航を終えることへの感謝が表わされました。
そして午後1時、大勢の人々に見送られながら「あかね」が両津港を出港。
「あかねちゃんありがとう!」などの声がかけられると、乗船客らも甲板から顔をのぞかせ、見送りの声に応えたり写真を撮るなどして最終運航の日を惜しんでいるようでした。
「美佐渡会」副会長の渡辺明子さんは「小木に船が無いことは、観光客を迎えることにおいて迷惑をかけるものだった。あかねが来てくれて本当に嬉しかった気持ちが今でも思い出される」と話しました。
小木直江津航路の定期便としての役割をすでに終えていた高速カーフェリー「あかね」は、冬の期間にドッグ入りするカーフェリーの代わりとして両津新潟航路を運航していましたが、この日の両津発午後7時30分の便が実質的な最終運航になりました。
佐渡汽船では「あかね」の最終運航にあわせ、当日の乗船客らに「あかね」のペーパークラフトやポストカードなどの記念品をプレゼントしたということです。
佐渡テレビジョン
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