2021年03月23日 17:14更新
毎日登校する児童の顔をAIが認識し、体温や表情などを読み取るシステムの実験が、上越市立飯小学校で行われています。
これがAIによる顔認証システム「顔いいね」です。登校した児童がカメラの前に立つと、事前に登録したデータをもとに本人確認され、登校時刻が記録されます。同時に、赤外線サーモグラフィで体表面温度を測定します。
システムの最大の特徴は、感情の読み取りです。マスクをしていても、眉毛や目の動きで「楽しい」「悲しい」など、喜怒哀楽の表情を読み取ることができます。
開発したのは、市内でICT事業などに取り組む、株式会社ジェーミックスです。ジェーミックスは、今年2月中旬から飯小学校に実験的にシステムを設置し、効果を確かめています。
飯小学校の田邊道行校長は「自分の顔が映ってAIにどう認識されるのか、子どもたちは楽しんでいた様子。教師は多くの子どもたち一人ひとりに対応することが難しい部分もある。そこでAIが認識してデータでわかりやすく表示してくれれば、教師が見切れない部分の情報を拾うヒントになる」とシステムを評価。「今後はデータを蓄積して、普段と違うときに、その子を注意して見ることができるようになればよい」と話していました。
実験の結果を参考にジェーミックスでは今後、より教育現場で活用しやすいシステムに改善していきたいとしています。
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