2021年03月19日 19:10更新

上越教育大学で卒業式が2年ぶりに行われ、165人が学び舎に別れを告げました。 

卒業式は昨年度がコロナ禍で中止されたため、2年ぶりの実施となりました。新型コロナウイルス対策のため、保護者や在校生などは列席せず、来賓も招かれず、卒業生と学校関係者だけで、短縮して行なわれました。また、卒業証書や学位記授与で例年行われていた卒業生の名前の読み上げは、取りやめとなりました。

川崎学長
「ICTやAIが発達しても人間を相手にする教育は、教師が最も大きな影響力を持つ。子どもたちの心に残る思いやりのある教師になってほしい」 

答辞をした卒業生代表の髙見実希さん
「（コロナの影響で）相次ぐ休校、コロナによるイジメ、問題は少なくない。自らの意思で行動し、子どもたちの心のより所となれるよう精一杯 尽力したい」 

卒業生は今年度の教育実習を中学校で3週間行なう予定でしたが、コロナの影響で5日間に短縮されました。

卒業生
「教育実習、ボランティアの参加など子どもと関わる出来事が心に残った」
「コロナで子どもたちとつながりを持つこと、難しいこともあったが、リモートで授業したりICTで授業する新しいきっかけもあった」
「（コロナで）子どもたち同士で関わる機会 薄くなるのでは。楽しく学ぶ事ができる仕掛けを作ることが大切」

卒業生165人のうち、102人が小学校を中心に教員となることが決まっていて、このうち約3割が県内で教鞭をとるということです。この日は大学院の卒業式も行われ、現職の教員を含む223人が修士課程などを修了しました。