2021年03月14日 10:14更新
えちごトキめき鉄道 「日本海ひすいライン」の糸魚川駅と梶屋敷駅の間に、新しい駅「えちご押上ひすい海岸駅」が13日に開業しました。えちごトキめき鉄道として初めて新設する駅です。
えちご押上ひすい海岸駅は、糸魚川駅からおよそ1.6キロ、梶屋敷駅からおよそ2.7キロの位置に設置された無人駅です。周辺に糸魚川高校や糸魚川総合病院があるため、住民からは通学や通院に便利になると期待の声があがっています。
線路は複線で、のぼりとくだりのホームは分かれています。このうちのぼりのホームには待合室が設置されました。待合室は、押上地区が漁師の町だったことに合わせて船小屋をイメージしています。使用されている木材は糸魚川市産で木のぬくもりを感じられるつくりになっています。
13日は、開業に合わせて記念式典が開かれ、花角県知事や糸魚川市の米田市長、えちごトキめき鉄道の鳥塚社長などおよそ90人が出席しました。
米田市長は「糸魚川高校が現在の地点に移転した昭和47年から長きにわたって地元住民のみなさんを中心に取り組みが進められて実現された。糸魚川総合病院、県糸魚川地域振興局といった各施設やヒスイ海岸など観光地へのアクセス向上により、駅周辺のにぎわい創出など糸魚川市の観光振興、地域経済の活性化に大きく寄与する」と期待を寄せました。
鳥塚社長は「地元の方が鉄道に関わって盛り上がってくれることがうれしい。高齢化で鉄道を必要とする人がこの地域にも増えてきたのでお役に立てればと思う。押上地区は観光利用としても今後発展していくと思う。地元はもちろん遠くから訪ねてくるときの目的地にもなる」として沿線の利用を呼び掛けました。
開業を心待ちにしていた地元住民は「やっと開業してくれた。何年も前から待ち望んでいた。便利になってうれしい。車の運転ができないので今までは歩いて糸魚川駅方面まで行っていたのでこれからはこの駅から糸魚川駅まで行ける。住民以外の人もたくさんここで降りて海岸とかまわってもらえれば町もにぎやかになる」と開業を喜んでいました。
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