2021年02月09日 15:47更新
金メダルの味を食べて欲しいです!
今年度の新潟県きのこ品評会で、上越市の障がい者福祉サービス事業所、かなやの里ワークスが栽培した原木シイタケが最高賞の県知事賞を受賞しました。県内の福祉施設として、上越地域としても初めての快挙となりました。
県知事賞に輝いた原木シイタケです。品評会では形や色、かさの開き具合などが審査され、審査員の満場一致で県知事賞が決まったということです。かなやの里ワークスの栽培担当者は「正直驚いたが、今までの積み重ねや経験が生かせた結果。いきなりホームランを打ってしまったが、利用者の自信、仕事の励みになると思う」と喜んでいます。
かなやの里ワークスは、上越福祉会が運営する就労支援事業所でみそや野菜づくりに取組んでいます。今回受賞した原木シイタケは、施設が開所した18年前から栽培しています。この時期は5、6人の利用者がコナラやミズナラの木にシイタケ菌をつける植菌作業に取り組んでいます。
シイタケはコマ打ち栽培が一般的ですが、ワークスではオガ菌を打ち込む方法をとっています。収穫まで、コマ打ちが1年半掛かるのに対し、オガ菌では半年ほどということです。
原木は年間約2000本を使い、約1トンの収穫があります。ワークスが県きのこ品評会に出品するのは今回が初めてでしたが、いきなり出品55点から最高賞の県知事賞を受賞しました。これは福祉施設としても、上越地域でも初めての快挙です。8日は上越地域振興局林業振興課の加藤茂樹課長からシイタケを栽培してきた利用者に表彰状が贈られました。
かなやの里ワークスの栽培担当者は「食品の安全性は非常に気を使っている。毎年原材料から厳しい検査をしているので、安心して食べてもらえるおいしいシイタケです。目標は3~5年連続でずっと受賞できるようホームラン王になりたい」と話していました。
かなやの里ワークスの原木シイタケは、施設直販のほか旬菜交流館あるるん畑で販売しています。
■問い合わせ:かなやの里ワークスTEL025-521-0211
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