2021年02月05日 18:00更新
上越市立大手町小学校で5日、環境を破壊しない新しい食生活をテーマにしたユニークな授業が行われました。
5年生は「わたしのネイチャーライフ」と題し、「豊かな暮らし」について学んでいます。これまでに便利な生活の裏側に地球温暖化や生態系の破壊、飢餓などの問題があることを調べてきました。
授業ではそれを踏まえて、栄養剤やサプリメントなどを「完全食」ととらえ、豊かな暮らしにつながるか話し合いました。
児童からは「食品ロスが解決できる。簡単に食べられ体にも良い」や「完全食が増えるとプラ容器も増え新たな問題になる」といった意見が出されていました。
このほか、環境や生態系の破壊を抑えることができるという意見から、食料自給率や水の無駄遣いの解決にはならないといった意見が出ました。
さらに「食べてみたことがあるが変な味だった。嘔吐した人もいたと聞いた。栄養面で心配なくても、健康面で心配」といった発言も。
この疑問をふまえ、全員で「完全食」の試食もおこなわれました。
その後、児童からは「まずくて食べられないイメージだったが問題解決もできおいしかったので良いイメージに変わった。おすすめできる」。一方で「ママが作る料理が好き。勧められない。問題は別の方法で解決すればいい」といった声も聞かれました。
5年担任内藤寿一教諭は「世界を変えるひとつが完全食だが、自分の思いだけでは買えられない葛藤に子どもたちは悩んでいる。(物事は)表と裏、光と影を考えて本当に良いものか、深く考える子どもになってきている」と話していました。
児童たちは今後、ネイチャーライフについて考えをまとめ、家族などに提案することにしています。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.