2021年02月21日 04:00更新
佐渡汽船両津港の両津南埠頭ビルでトキの写真展が開かれています。
この写真展はトキ保護活動の普及啓発のため、佐渡トキ保護センターで飼育されているトキや野生下のトキの写真を展示しています。
トキの写真を撮影したのは近藤陽子さん、菅野萌さんをはじめ4人の佐渡自然保護官事務所の職員です。トキのモニタリングのために撮影しているもので、写真一枚一枚にトキの習性が表れています。
この写真は真っ白な雪原にトキ色の羽が映える一枚です。雪で田んぼが見えない状況でも餌場となる畦を狙って降り立つトキの習性がわかる作品です。
写真を撮った自然保護官補佐の近藤陽子さんは「真っ白な雪原に羽のトキ色が映えることから狙って撮った一枚です。見えない状態でも餌場の畦を狙って降り立っている」と写真から読み取っていました。
展示されている写真の中には、幼鳥ならではの面白い写真もあります。
写真をよく見ると、トキがしゃちほこの鼻の穴にくちばしを突っ込んでいます。撮影した自然保護官補佐の菅野萌さんは「トキの幼鳥が餌を獲る練習でしゃちほこの鼻の穴にくちばしを突っ込んでしまったのではないか」と説明しました。
そのほか、写真展ではトキの餌となる水生生物が冬を過ごすための逃げ場となる「ふゆみずたんぼ」の写真や、トキ野生復帰までの道のりがわかるコーナーも設けられています。
佐渡自然保護官事務所は「ただきれいというだけではなく、どうしてトキが佐渡でこのように暮らしているのか、そういったことについても考えてもらうきっかけになれば良い」と話しています。
トキ写真展は3月31日まで佐渡汽船両津港の両津南埠頭ビル2階で開催されています。
佐渡テレビジョン
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