2020年12月23日 17:22更新

コロナ禍で、上越市の成人式が中止となるなか、代わりに記念冊子が作られ、新成人約2,000人に配布されることになった。

完成した記念冊子は、B5版の14ページ。内容は、新成人2,083人が生まれた1999年から20年間に流行った音楽やアニメなどの年表の他、例年であれば式典の後に行われる成人の集いで挨拶する予定だった人や、中学時代の恩師からのメッセージなどが掲載されている。

成人式は今年11月の予定だったが、コロナ禍で8月に中止が決まった。代わりに記念冊子を作ろうと、成人の集い実行委員会のメンバー7人は、9月からオンライン会議を重ね、編集作業を進めてきた。

実行委員の上野さんは「（成人式が中止になり）最初はショックでどうなるんだろうと思ったが（編集作業は）楽しかった」、西方さんは「インパクトのある表紙にした。（これを読む人）全員が楽しめるよう心がけた」、渡辺委員長は「みんなの意見を聞きながら一つのものを作ることは、とてもやりがいのある仕事だった」と編集作業の感想を述べた。

22日は早川義裕教育長が実行委員会のメンバーに冊子の目録を手渡した。

早川教育長は「昨年11月21日に実行委員会が発足してから400日が経ち、誰より辛い思いをしたのは実行委員会だと思う。（新成人には）出会いを大切にして、いつかまた仲間と会えることを楽しみに頑張って欲しい」と話した。

記念冊子は、筆記用具とセットで22日に新成人のもとに発送された。