2020年12月11日 14:52更新
児童数の少ない小規模校の授業をサポートするリモート授業が、11日斐太北小学校と山梨県の小学校を結んで行われた。
このシステムは、主に小規模校での授業に役立てることを目的に、上越教育大学と山梨県立大学などが共同で研究開発している。一般的に、小人数のクラスは、多様な意見が出にくいため、オンラインで他校とつなぐことで、より活発で学習効果の高い授業を目指すことができる。
11日は、妙高市立斐太北小学校と山梨県の甲州市立大藤小学校をオンラインでつなぎ、5年生が算数の授業を受けた。
斐太北小学校は17人、大藤小学校は4人と両校とも小規模クラス。児童は、タブレット端末を使って問題を解くが、他の児童の解答を見ることができる。両校の児童はタブレットを見て疑問に思ったことを質問していた。
授業に参加した児童たちは「オンラインでも授業がスムーズにできてびっくりした」「いろいろ質問してくれて、それに対して考えることもできたのでよかった。みんなの意見もみれていいと思った」「最初は恥ずかしかったけど、時間がたつと友達みたいに話せたのでよかった」などと感想を話した。
授業をした上越教育大学 榊原研究室の新井 堅登さんは「最初は、遠隔授業ということで緊張したような様子が見られたが、最後はためらいなく交流する様子がみられて、空間が離れていても一緒に学びあえる環境ができる」と話した。
来年4月から全国で始まるGIGAスクールでは、上越市と妙高市の小学校で、児童1人に1台ずつのタブレット端末が導入される予定。研究チームでは、遠隔授業をGIGAスクールに活用できるとして、システムの実用化を目指している。
上越教育大学の榊原 範久 准教授は「個人の学習が全体に見える化され、離れた学校の意見も同時に参照できるというメリットがある。5教科の一般的な授業でも学びあいが成立するというこを実証できる」と話している。
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