2020年12月09日 04:00更新
スゲ細工でおなじみの妙高市平丸地区で、来年の干支「丑」が作られている。丑は俵付きと荷車付きの2種類。
平丸地区のスゲ細工は昭和33年に始まり、最盛期の昭和40年代には200人ほどの作り手がいた。しかし高齢化で作り手が年々減り、昨年には最後の職人が引退してしまった。
この伝統を絶やしてはいけないと、6年前に技を受け継いだのが、NPO法人 平丸スゲ細工保存会。柴野美佐代理事長は「スゲ細工に関わり始めて、この素晴らしい技術は他にないと確信した。一度途絶えたら復活できない技だと思い、守っていきたいと会を立ち上げた」と話す。
来年の干支「丑」づくりは7月から始まった。作るにあたって教わる職人がいなくなったため、過去の作品を解体して手順を確認したという。
スゲ細工の作り方は2種類。スゲを叩いて繊維状にしたもので形を作りながら刈りこんでいくタイプと、スゲを編んでいくタイプ。今作っている丑は編むタイプで、会にとっては初めての取り組み。柴野理事長は「干支の中で一番複雑で難しいのが丑。苦戦しながら作っている」「干支一回り、12年は絶対続ける覚悟」と意気込んでいる。
丑は常連客の注文をふくめ100体ほどを作る見込み。価格は俵付きが税込み1万5,000円、荷車付きが1万8,000円。購入には予約が必要。
申し込みは平丸スゲ細工保存会の柴野さんまで、電話でお問合せください。
⇒ 090-3548-7370
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.