2020年11月28日 06:03更新
上越市立大手町小学校の1年生が、学校で飼っている羊の毛を刈ってペーパーウエイトを作り、27日、二・七の市で販売した。
販売したペーパーウェイトは、石のまわりを色染めした羊の毛でコーティングしたもの。羊の毛を伸ばして石を真ん中にのせ、ちょっとだけ水に濡らして泡をつけて、それを丸くしたら出来上がり!
大手町小学校の1年生61人は4月から羊4頭を飼育していて、夏には毛刈りを体験した。羊は本来なら、冬になる前、牧場に返すはずだったが、児童の希望で飼育を続けることになり、その費用をどうするかが課題になっていた。
大手町小学校の倉井華子教諭は「子どもたちはエサを自分たちで電話で注文したり、費用を羊用の通帳で管理したり、(羊を飼育するのに)いくらかかるかを分かっている。このままだと足りないねって話になり、ペーパーウェイトを作って売ってみようということになった」と話している。
ペーパーウェイトは、もともと文化祭で発表しようと、児童が羊毛の色染めを学び、糸を紡いで作ったものだったが、思わぬ再利用となった。朝市では、新たに作った70個を並べ、1個200円で販売した。
購入した人は「(羊毛を)染めるのも児童たちがやったみたいで、とても綺麗にできている。飾っておきたい」と喜んでいた。
販売した1年生は「羊さんを飼っているけど、エサが足りないからペーパーウェイトを売ったお金でエサを買う」「羊さんのエサをどんどんあげてお世話をする」と売り上げの使い道を話してくれた。
ペーパーウエイトは1組と2組が交替で売り、どちらも20分ほどで完売。羊の飼育は3学期の終わりまで続ける。
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