2020年11月04日 11:30更新
眠れるお宝をみんなのものに!
上越市教育委員会が創設した「地域の宝」に、市内の無形・有形文化や歴史的建造物など60件が認定され、市のホームページに掲載されている。
「地域の宝」は、国や県から指定されていなくても地域で大切にされてきた価値のある文化財を掘り起こし、未来に伝えていこうというもの。
教育委員会によると、文化財の多くは高齢化の影響で保存する担い手が減りつつあり、将来失われたり忘れられる恐れがあるという。「地域の宝」の対象は建物、仏像、山城、樹木など形あるものから、伝統行事、祭礼、芸能、風俗まで様々。
写真:清里区上中條 櫛池の大杉
市が今年6月から7月末まで募集した結果、60件の応募があり、先月26日に開かれた教育委員会定例会ですべてが認定された。
認定された60件には11月上旬から個々に認定書が交付される。また認定された「地域の宝」は、市のホームページや広報上越、上越観光Naviなどに掲載され情報発信される。補助金などの支援はないが、専門家から保存・活用に必要な助言を受けることができるという。
さらに11月7日からはじまる「上越市教育コラボ2020学び愛フェスタ」のオーレンプラザの会場で「地域の宝」がパネルで紹介される。
上越市教育委員会文化行政課では「上越は保存活用できる歴史や豊かな自然がある。それらの宝の継承に力を入れ、この制度では(宝に携わる)頑張っている人に光をあてていきたい」と話している。
なお令和3年度の募集は5月上旬から行う予定。応募資格は、所有者や管理者、保存活用にあたる団体など。一定の要件を満たせば、保存活動団体と合わせて「地域の宝」に認定される。
■問合せ:上越市教育委員会 文化行政課 ℡025-545-9269
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