2020年10月24日 17:34更新
柏崎刈羽原子力発電所から半径30キロ圏内の住民を対象にした原子力防災訓練が、24日に直江津港南埠頭緑地公園で行われた。
訓練は、震度6強の地震が発生し、柏崎刈羽原子力発電所から放射性物質が放出された想定。上越市では、発電所から30キロ圏内にある柿崎区、吉川区の全域と、大島区、浦川原区、大潟区の一部の住民 約1万4千人が対象になる。
市は去年までも説明会を開いたり手順や作業の体験を行ってきたが、今年から県の事業に加わり訓練として本格的に取り組むことになった。
この日は上越市から32人の住民が参加し、バスに乗って一時避難所を経由してから、スクリーニングの訓練が行われた。スクリーニングとは、放射性物質が体や衣服に付着していないかを調べる検査。東京電力の社員が放射線測定器を使い、参加者の顔や手、足裏などを調べた。
その検査で放射性物質による表面汚染が県の基準である13,000cpmを超えると、簡易除染をする必要がある。簡易除染は、付着した放射性物質をウェットティッシュで拭きとる。
また訓練は感染症の流行下と想定し、計温の徹底や発熱がある人の分離なども行われた。
その後参加者は、服用することで放射性ヨウ素による被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤を受け取る手順も教わった。バス内で服用のタイミングなどの説明をうけ、ヨウ素剤に見立てたあめ玉を受け取った。
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