2020年10月11日 06:00更新
上越市では7月からの約4か月間で交通死亡事故が5件、立て続けに起きている。そのうち、高齢ドライバーによる事故は3件だった。これを受けて上越警察署は9日、死亡事故があった現場近くの家をまわり、高齢ドライバーに安全運転の自覚を促すチラシを配った。
上越警察署交通課の板垣昌利さんは「何とかしてこれ以上悲惨な死亡事故が発生しないように対策を立てている」と話す。
新潟県警では高齢ドライバーが事故を起こさないよう、今年1月から「天地人」をキーワードにした安全運転を呼びかけている。そのうち、「天」は天気の良い時に運転する。「地」は土地勘のある道を運転する。「人」は高齢になった自分の運転を人にみてもらうという意味が込められている。
9日は上越警察署の署員や交通安全協会の会員など14人が、上越市安江地区で65歳以上が住む70世帯を一軒一軒まわり、「天地人」のスローガンを呼びかけた。
安江地区では先月中旬、近くに住む60代の男性が国道8号を横断中、70代男性ドライバーの車にはねられ亡くなっている。松村新田町内会長の髙橋今朝一さんは「死亡事故を聞いてみんな驚いていた。町内の人たちには夜間の歩行や運転に注意していただければ」と話した。
上越警察署管内ではここ最近、交差点での事故が多いことから、ドライバーは交差点で左右の安全をしっかり確認し、わき見運転はしないよう呼びかけている。交通課の板垣さんは「ひとりひとりが運転の行動を工夫して事故防止に努めてほしい」と話していた。
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