2020年10月09日 17:25更新

地域の職業人から働くことについて学ぶ特別授業が9日、妙高市立新井中学校で開かれた。

特別授業はキャリア教育として開かれ、1年生161人が参加した。講師には妙高市内で飲食業、建設業、サービス業などの仕事に就いている9人が招かれた。生徒は興味のある分野2つを選んで話をきくことができる。

そのうち食品加工業では、太田醸造の太田和史さんが地元で働くメリットについて話した。太田さんは現在28歳。静岡の大学を卒業後、実家の味噌醸造所を継ぐため妙高に帰ってきた。

太田さんは「食堂ミサにみそを卸している。食べに行くと周りは地元の人で顔が見える。おいしいと言ってくれるとうれしい…」「地域で働く一番いいところは、お客さんとの距離が近いこと。東京の大企業で食品を作っても食べてくれる人の顔が見えない」と話していた。

さらに太田さんは「好きなことをとことん追いかければ将来の夢につながります」と激励した。

このあと、生徒から仕事で大事にしていることは何かと聞かれると、太田さんは「ものづくりのプライド、商品に絶対妥協しない」と答えていた。

話を聞いた生徒は「プライドが大切という言葉が心に残った。食品加工の仕事に就いた時、太田さんの話を思い出して仕事をしていきたい。」と話していた。

生徒は、今後仕事とお金のかかわりについても学習するという。