2020年10月03日 15:48更新
上越市出身の日本画家、小林古径と地元ゆかりの作家の作品を集めた「小林古径記念美術館」が3日にオープンし、記念式典が開かれた。
小林古径美術館は新潟県人で初めて文化勲章を受章した上越市出身の日本画家、小林古径の作品を収集・展示する美術館。公園内にある古径邸の管理室を増築し、新たに独立して作られた。館内は、小林古径の作品や身の回りの品々を飾る「古径記念室」
上越市ゆかりの作家の作品などを紹介する「企画展示室」
そして作品解説やワークショップなど、芸術を学ぶ・体験する場所「二ノ丸ホール」の3つをメインに整備されている。
開館直後には多くの人が足を運び、新しい美術館で作品鑑賞を楽しんでいた。「小林古径はあんまり知らなかったが、郷土ゆかりの作家ということで訪れた。間近で素晴らしい作品が見ることができて、古径さんの作品作りで筆遣いや息遣いがそのまま出てくるのが素晴らしい」「待望だった。4年待ちました。鑑賞していると絵画の人、焼き物の人など色々な作家がいて、前は個々に見ていたが、当時ここに住んでいたんだなどの分かることも多い。繋がってくることがたくさんあった」「桜や蓮の時期以外に高田城址公園に訪れる楽しみができた」と造詣の深浅に関わらず、好印象を抱いていた様子が伺えた。
初日は開館記念式典も開かれ、観光や工事の関係者、作品の寄贈者など約35人が集まり、新しい芸術拠点の誕生を祝った。
村山市長は「芸術・文化を生かしたまちづくりに新たな1ページが加わることになった。古径画伯の偉大な足跡と作品描写に宿る故郷への思いを後世に伝え受け継いでいく場として、また多くの市民が集い、学び・体験できる芸術・文化の拠点として末永く愛されることを願っている」と話していた。
美術館では開館を記念し「じょうえつ美術のチカラ」と題した作品展を来年3月21日(日)まで開いている。期間中は小林古径をはじめ、明治以降150年間に生まれた上越ゆかりの作家53人の作品が展示されている。展示は前期・後期と分かれ、年末・年始を挟んで作品が全て入れ替わる。
観覧料は一般が510円。小・中・高校生は260円だが、市内の小中学生は無料となる。また毎週火曜日9時から12時は「よちよちタイム」として、未就学児を連れた保護者の入館料1人分が無料となる。未就学児は二ノ丸ホールに置かれたおもちゃで自由に遊ぶことも可能。
開館時間:午前9時~午後5時まで
休館日:月曜日
問い合わせ:025-523-8680
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