2020年08月31日 13:34更新
ただしく恐れて行動しましょう!
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、コンサートや発表会の中止が相次ぐなか、文化芸術活動の再開に向けた感染対策説明会が30日に上越市で開かれた。
説明会には上越、妙高、糸魚川から文化芸術関係者、約30人が参加した。
現在コロナ禍で音楽や演劇の市民サークルなどが思うように練習や発表ができないなか、新潟市芸術文化振興財団アーツカウンシル新潟の杉浦幹男さんが活動を再開するときの注意点などを説明した。
そのなかで、杉浦さんは、あるプロの公演で、出演者同士がマスクを外し楽屋で会話したため、クラスターが発生した事例をあげ、運営スタッフだけでなく、出演者にも感染対策を呼びかけることが大切だと訴えた。
また、使用するマイクや楽器などはメーカーごとに消毒液が異なり、必ず確認が必要であると説明した。
参加者からは、「それぞれの会場によって対策が違う。私たちのように小さな団体が会場ごとに合わせた消毒液などを用意するのはとても大変。施設自体が用意し使用料を払うほうがありがたい」との声も聞かれた。また、上越市内で合唱活動をしている男性は「練習をしていない半年間休んでいる。今年の発表会はあきらめた。何十年も続けてきたので残念だが仕方がない。練習は来月くらいから少人数で再開しようと思うが、きょうの話を聞き床を磨くなどの対策は大変だと感じた」と。
杉浦さんは「単に恐れて何もしないということではなく、正しく恐れて活動を再開する事が大事である」と話す。
杉浦さんによると、公演やイベントでは感染が発生した場合に備えて、来場者の名前や連絡先などの名簿を作ることが欠かせないものの、来場者の記入は7割程度ということ。アーツカウンシル新潟では新型コロナウイルスに関する文化芸術専門相談窓口を設置し、どんな小さな事でも気軽に相談してほしいと呼びかけている。
■専門相談窓口:アーツカウンシル新潟( https://artscouncil-niigata.jp/)
TEL 025-378-4690(土日祝日除く10:00~17:15)
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