2020年08月16日 16:59更新
上杉謙信公の遺徳をしのぶ謙信公祭が16日に行われた。感染予防のため、出陣行列や川中島合戦の再現など人が大勢集まる大規模なイベントを中止し、規模を縮小した。
そのような中にあって、祭りの始まりを告げるのろし上げは、昨年の16か所から9か所に減らしながらも実施された。このうち春日山城跡では、関係者など約50人が見守る中、太鼓やほら貝が響き渡る例年通りののろし上げがおこなわれた。
春日山神社で採火された御神火がつけられるとのろし台は勢いよく燃え上がり、白い煙が青空に立ちのぼった。春日山からは、近くの滝寺砦やトヤ峰砦ののろしもみることができた。
謙信公祭協賛会山田知治会長は、「95年続いたので今年だけなくなるのを避けられほっとしている。武者行列などなくなり残念だが来年に期待してほしい。今年の分も加え、倍以上の感動を呼ぶ祭りにしたい。」と話していた。
この後、春日山神社では,参列者を減らして祭典が行われ、祭りの無事を祈願した。風間常樹彦宮司は、戦後の混乱期も祭りを継続した先人の苦労をしのびつつ、コロナ禍のなかでも関係者の努力で祭りを開催できたことに感謝していた。
祭りは例年のにぎわいはなかったものの、詩吟や舞の奉納をはじめ、謙信流陣太鼓の演奏や上杉軍出陣の儀式「武てい式」などがおこなわれ、郷土の戦国武将上杉謙信公をしのんだ。
JCVでは今月、過去の謙信公祭の模様を再放送している。23日午後7時からは、ガクトさんが謙信公役で登場した出陣行列の模様も放送する。
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