2020年08月05日 16:38更新
終戦から75年をむかえる今月、上越市の高田世界館は、戦争映画6 本を特集して上映する。これにあわせて4日、上映作品の監督や脚本家がオンラインで記者会見を開き、上映の意義などを語った。
高田世界館は、新潟・市民映画館シネ・ウインドとタイアップして、今月15日から戦争映画6本を特集する。世界館によると、戦後75年の節目を迎えるなか全国では、コロナ禍で映画館の入り込みが減り、戦争に関連した作品は上映を見送る傾向があるという。
今回上映されるのは、極限状態に追い込まれた日本兵をリアルに描いた「野火」、戦争に翻弄される男女を描いた「戦争と一人の女」など6本。
4日は上映作品の監督や脚本家4人がオンラインで記者会見を開いた。このうち、「野火」の塚本晋也監督は、「戦争体感者が減るにつれ、戦争に近づく。戦争とはこういうものと映画で表現し、戦争を知らない人たちに伝えていくことは大事。「野火」を毎年上映し何らかのメッセージを伝えていかなければならない」と訴えた。
会見では、戦争を繰り返さないためには、戦争被害だけでなく加害の歴史を知り、なぜ戦争に突き進んだのかを検証する必要性も指摘された。
高田世界館の上野迪音支配人は「75周年の節目、必ずやらなければならないと特集を組んだ。映画館は歴史をつむいでいく役割がある。しっかり受け継いでいきたい」と話していた。
高田世界館では今月15日から順次6本を上映する予定。詳しくは高田世界館までお問い合わせください。
高田世界館 025-520-7626 http://takadasekaikan.com/archives/11524
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