2020年07月20日 16:56更新
梅雨が明けないなか、新型コロナウイルス感染症に対応した避難所の運営を学ぶ研修会が20日、妙高市の職員を対象に開かれた。
研修会には、災害が起きたとき避難所の運営にあたる職員約80人が参加。新型コロナ対策のポイントは、体調不良の避難者の振り分けといわゆる「3密」の回避だ。
受付では、フェイスシールドなどを付けた職員が検温を実施し、37.5℃以上の発熱など、体調不良の人は防護服を着た職員が専用のスペースに誘導する。使用するトイレも一般の避難者とは別に動線を分けている。
一般の避難スペースでは、ひと家族あたり3m四方の区画を1m間隔で用意。この他、ドアノブは3時間ごとに消毒し30分ごとに換気することにしている。
現在、妙高市内には34か所の指定避難所がある。災害時には避難所ごとに決められた職員がかけつけ、地元の自主防災組織などと協力して避難所の運営にあたる。この後、8月にはそれぞれの避難所で担当職員や地元関係者などが集まり、研修内容を共有することにしている。
妙高市の平出武 課長は「ウイルスという目に見えない相手と災害という2つの壁に立ち向かうなか、緊張感をもって自分自身を守りながら避難所の人を守る任務にあたってほしい」と声をかけていた。
市は災害の程度によっては、避難所にこだわらず、身を守れるところに避難してほしいと呼びかけている。
市では今後、それぞれの避難所の状況にあわせて、体調不良者の専用スペースなどを確保する運営マニュアルを作る予定。
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