2020年07月09日 18:25更新
上越科学館の水辺のいきもの展で、大変めずらしい青い色のニホンアマガエルが展示されている。
青いアマガエルは9日現在、オタマジャクシからしっぽが消えたばかりの亜生体で体長は2㎝も満たない。上越科学館によると、青い個体は通常250~800個ほど産まれる卵の1割もいないということで、大変珍しいもの。自然界では通常の緑色より青色が目立つため、天敵の鳥やクモ、カマキリなどに捕食されやすく、人の目にふれることはあまりないという。
このカエルは、佐藤直樹副館長が、6月中旬、自宅近くの板倉区内の田んぼで採取したアマガエルの卵の中から孵化した。陸上にあがるようになって青いことに気付いたという。「上陸する前も変な色で、もしかしたら色が変わるかなと思っていたら、まさか青色になるとは。かなりレアなケース。青色は一世代限りの遺伝で、このカエルの子どもには見られない色になる。」と佐藤副館長。
さらに佐藤副館長は同じ自宅近くの田んぼで青いアマガエルを見つけ、これも飼育している。おもいがけず、青いアマガエルが2匹そろったことになる。「今オタマジャクシから成長した小さいカエルが沢山見られる時期。もしかしたら青色や色素異常体が見られるかも。青い鳥ならぬ青いアマガエルに思いをはせて、生き物の不思議を楽しく学んでほしい」と佐藤副館長は話している。青いアマガエルは、8月30日(日)まで科学館で開かれている水辺のいきもの展で展示されている。
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