2020年05月21日 16:41更新
夏の全国高校野球大会「甲子園」と、予選としての地方大会の開催中止が20日に発表されたことを受け、地元関根学園高校の安川巧塁 監督が3年生の気持ちを代弁した。
「涙を流す生徒もいれば、唖然、呆然とする生徒もいた。現実を受け止めていない子達も…」
関根学園野球部は現在2、3年生あわせた部員が32人。1年生を含めると50人だがまだ正式に入部していない。新型コロナウイルスの影響で3月上旬から全体活動を自粛し、部員それぞれが自主トレに取組んできた。
野球部では1年生の入部希望者も含め20人ほどが市外・県外出身で、学校の寮で生活している。安川監督は「野球しに県外・市外から来てる子たちなので、言葉はないが『何しにきているのかな』という思いや、目標を失ったという部分はある。そこのケアを今後していかないといけない」と話す。
今回の中止決定を受け、県高野連では予選としての地方大会に代わる独自の大会を実施できるか、これから判断するとしてる。
「甲子園の代替は無い。だが、無い以上は大会というか試合をやらせてもらえるならやらせてあげたい」。
3年生のなかには来年へ向け、野球の経験を生かし進学を選ぶ生徒も少なくない。安川監督は大学にいる野球部OBとの繋がりを生かしながら、3年生を支えたいとしている。
「正直大学のセレクションもこれから開催されるかわからない中、今までの先輩たちが大学野球に進んだツテを繋がりながら、色んな人の力を借りて、どうにか上でやれる環境は作りたい。うちの学校を選んでくれた以上は、後悔させないように尽力したい」と監督は話す。
関根学園は現在、分散登校となっているが来週からは時間を短縮して部活動が再開される予定。安川監督は「野球のユニフォームを着て終われるように必ずしてあげたい。そこは約束したい」と話している。
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