2020年05月14日 15:21更新
困ったときはお互いさま!
高田農業高校の生徒が育てながらも、新型コロナウイルスの影響で販売できないでいた花を、上越市本町5のギャラリー祥が生徒に代わって販売をはじめ、にぎわいを見せている。
ゼラニューム、ペチュニア、ベゴニア、マリーゴールド。どれも高田農業高校草花園芸コースの2・3年生が育てたもの。例年であれば緑のフェスティバルで販売したり、生徒自ら本町商店街などで売り歩きしたが、今年は新型コロナウイルスの影響でできなくなった。その数約3,000鉢。窮状を聞きつけたギャラリー祥の久保田祥子さんが生徒に代わって、店頭で販売を始めた。SNSなどで告知したところ、毎日多くの人が花を買い求めていく。
「町内の花壇にマリーゴールドを植えたいと思っていた」「今回の購入が2回目。この間はカーネーションを買った。秋は農業高校の学園祭で、春は緑のフェスティバルで買っていた。すごく苗がよいので今回も一通りの花を買っていく」と次々と訪れていた。
久保田祥子さんは「花をそのままにしておくと駄目になる。売上を今後の資金にまわすことができなくなるという話を聞いて、喜んでお手伝いしますと。そうしたら反響がすごい。とにかく生徒のお役に立てれば。今はコロナだから何でも元気に楽しくやれれば良いと思っている」と笑顔を見せた。
花を次々と持ち込む高田農業高校の羽二生 喜國 教諭は「本当にありがたい、うれしいですね。最初は少しだけでも無くなれば助かるなくらいの気持ちだったが、ほぼこれで苗は終わる。大変助かる機会となった」と話し、育てた生徒たちにも経緯と状況を伝えているという。花の販売は17日までを予定していたが、14日で全て売り切れとなった。
またギャラリー祥では長野県出身で世界的に有名なアーティスト、草間彌生さんの作品展が開かれている。会場には「かぼちゃ」をモチーフにした代表的な作品など12点が並ぶ。あわせて生け花教室を開いている三和区の船木茂さんがシダやウバユリ、タケニグサなどの山野草で生け花を展示し、草間さんの作品に花を添えている。
■草間彌生作品展/船木茂と遊ぶ-生け花-
・31日(日)まで
・10:30~18:00(定休日:月曜)
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