2020年04月13日 18:39更新
上越市板倉区栗沢で住民が育てたサクラが見ごろを迎えている。
咲いているサクラは、ソメイヨシノやヨウコウザクラなど約25本。現在、「栗沢さくら園」として、一般開放されている。
木を植えたのは、地元の安原義一さん、15年ほど前からひとりで取組みをはじめた。
理由について安原さんは「耕作放棄地が多くなり、集落を離れる人も多くなり、田んぼが荒れ放題。少しでもきれいな花が咲くことで耕地がよみがえってほしい。」と思いを話していた。
安原さんは、退職金をはたいて耕作放棄地1ヘクタールを買いとり、桜の木を植え始めた。やがて、地域の人たちも賛同して、3年前には「栗沢さくら園」という団体をたちあげた。
団体では、サクラの植樹や保全活動に取組む一方、サクラのオーナー制度を導入した。これによって地元だけでなく首都圏や中京圏の人が自分の手でサクラを植えている。
これまでに植えたサクラは全部で50本、ソメイヨシノだけでなく、これから5月の初めにかけて、八重桜の「関山」やみどり色の花が特徴の「御衣黄」が咲く。
サクラ以外にもスイセンや卯の花、アジサイもあり、季節ごとに花が楽しめるようになっている。
木が成長するとともに、安原さんは、周辺にある恵信尼ゆかりの地や清里区の星のふるさと館と連携してにぎわいが生まれたらと期待している。
「お互いに良いところを出し合いながら手を取り合えば、山間地が元気になれば」と安原さん。
「栗沢さくら園」は、広域農道「くびき野パノラマ街道」沿いにある。 園では、現在会員を募集している。
■問合せ 安原さんTEL0255-78-4548まで
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