2020年04月04日 18:09更新

上越市東本町にある瞽女ミュージアム高田で、春の企画展「斎藤真一の旅立ち 心の師匠・藤田嗣治との交流」が開かれている。
企画展は、盲目の女旅芸人瞽女について知ってもらおうと「NPO法人高田瞽女の文化を保存・発信する会」が開いた。テーマは、高田瞽女の絵で知られる斎藤真一の画家としての原点。会場では、真一がパリに留学した際、洋画家 藤田嗣治に弟子入りしたことなどがパネルや本で紹介されている。この作品は、真一が伊豆で描いた写生。細かい線は、嗣治の影響とみられている。このほかイタリアで描いた風景画や秋田の娘をモチーフにした絵など嗣治の技法を踏まえた作品が展示されている。NPO法人 高田瞽女の文化を保存・発信する会の事務局 小川 善司さんは「斎藤真一は藤田嗣治に弟子入りするチャンスに恵まれ、嗣治も真一を我が子のように思いアドバイスをした。そんな経緯も知ってもらえれば。」と話した。春の企画展は、内容を変えながら6月23日（火）まで開かれる予定。瞽女ミュージアム高田では、4月25日（土）瞽女と斎藤真一を語るトークショーが開かれる予定だったが、市内で新型コロナウイルスの感染者が出たことを受けて中止になった。