2017年04月18日 16:53更新
北越急行と佐川急便が協力し、乗客と荷物を同じ車両で運ぶ事業が18日からスタートした。乗客と荷物を同じ車両で運ぶのは全国ではじめてで、ドライバー不足の解消や二酸化炭素の削減などが期待される。
ほくほく線で列車を運行する北越急行は運送会社の佐川急便と協力して、去年の11月から乗客と荷物を同じ車両で運ぶ試験運行を実施してきた。
試験を経て、本格的に事業がスタートすることになり、18日にほくほく線の六日町駅で出発式がおこなわれた。
北越急行では北陸新幹線の開業に伴い収益のおよそ9割を占めていた特急はくたかが廃止となり、経営が厳しくなっている。そのため、新しい事業に取り組み、新たな収益を得たい考え。一方、佐川急便は、列車で荷物を運ぶことで、ドライバー不足の解消や二酸化炭素の排出削減につなげたいと考えている。
佐川急便によると客車を貸し切って荷物を運ぶ例はあるものの乗客と荷物を同じ車両で運ぶのは全国では初めてだということ。
対象となるのは、佐川急便の上越営業所と六日町営業所の間をトラックで毎日運んでいた荷物で最大400㎏ほど。列車で荷物を運ぶ区間は、うらがわら駅と六日町駅の間で、乗客が少ない最終列車の上下線1本ずつに限られる。荷物は専用のコンテナボックス2個に入れた状態で、列車内の特設スペースに置かれる。
今後、運用の様子を見ながら年末など荷物が増える時期には便を増やしたり、トラックで運送することも検討していくということ。
※2017年4月18日 ニュースLiNKで放送 初回18:30~