2017年04月12日 13:30更新

応用微生物学の世界的権威で、「酒博士」としても知られる上越の偉人坂口謹一郎博士の業績や人柄を紹介する展覧会が、本町３丁目の旧第四銀行高田支店で開かれている。

この展覧会は、坂口博士の生誕120周年にあわせ博士の業績や人柄について多くの人に知ってもらおうと上越市が企画した。会場には、坂口博士が明治30年に東本町で生まれたころから晩年までのエピソードを紹介するパネルが写真とともに展示されている。

なかには、東京帝国大学の助教授だった博士のもとを当時のサントリーの鳥井社長が訪れ、国産ワインの製造について相談したエピソードも紹介されている。このとき博士は川上善兵衛の協力を求めるよう進言。この３人の出会いによって日本のワインの基礎が築かれたとされている。会場では、この時の様子を語る博士の講演の一部を聞くことができる。

坂口謹一郎博士の「あゆみ展」は、来月7日まで本町3丁目の旧第四銀行高田支店で開かれている。

※ＪＣＶでは坂口博士生誕120周年に合わせ特別番組を制作している。坂口博士の功績や愛してやまなかった故郷上越での生活などゲストを交えて紹介する。放送は5月3日（水）から。