2019年11月22日 19:29更新
23歳以下の職人がものづくりの技を競う「技能五輪全国大会」がこのほど愛知県で開かれ、時計修理部門で妙高市の水澤操さんが最高の金賞を獲得した。
写真提供:シチズン時計マニュファクチャリング妙高工場
「技能五輪全国大会」時計修理部門で金賞を受賞したのは、妙高市美守にある「シチズン時計マニュファクチャリング妙高工場」の水澤操さん(21)。
水澤さんは上越市出身で入社3年目。大会本番では、腕時計の不具合を見つけ分解・修理し、組み直した。さらに時計の遅れや進み具合を調整する部品なども作った。
技能五輪全国大会
部品は1ミリに満たないものもあり、緻密な作業の連続だ。大会には水澤さんを含む15人が参加し、時計の精度、見た目のきれいさなどを競った。
技能五輪全国大会
水澤さんが大会に出場したのは、去年に続いて2回目。前回は入賞できなかった。今回は本番へ向けて長野県飯田市の時計学校で技を磨いてきた。
「模擬で採点してもらうが、キズをつけてしまい減点になる。気を付ければミスを減らせる」と自分の欠点を修正して臨んだ今回、水澤さんは見事金賞を獲得した。
金賞はシチズングループとしては5年ぶり、妙高工場としては過去に4回銅賞があったが、今回が初めてだ。
原田良紀工場長は、「地道な作業で大変なこともあったと思うが、目標を持ってよく頑張ってくれた」と称えた。
次は来年2月に滋賀県で開かれる技能競技大会で優勝を狙う。この大会では年齢制限がないため、技能五輪よりも技術の高い人たちが集う。
水澤さんは「去年も出場したが、いい結果ではなかった。次は金メダルと〝何か〟を持って帰りたい」と、意気込んでいる。
水澤さんは金賞の報告を来月、花角知事や入村市長に行う予定だ。
※ご覧の記事の内容は2019年11月22日(金)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
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