2019年10月29日 17:30更新
かつて上杉謙信が越後上布の原料として栽培をすすめた「カラムシ」を使って29日、妙高市立 妙高高原南小学校の児童が機織りに挑戦した。
機織りを体験したのは妙高高原南小学校の4年生11人。これは社会科の授業で地域の伝統工芸を学ぼうと行われた。カラムシはイラクサ科の植物で、かつて上杉謙信が越後上布の原料として栽培をすすめた。
機織りの講師を務めたのは市民団体「妙高からむし研究会」の古川直美さん。古川さんは「地域に根ざしたカラムシを知らない大人が多い。子どもに知ってもらい家族に話してもらうのがうれしい」と話した。
謙信公の時代は、現在の姫川原や長沢などでもカラムシの栽培が盛んだったということ。
この日使ったカラムシは、研究会がこの夏に高床山で採ったもの。それを茎の皮をはいで乾燥させた後、1本1本手で細かく裂き糸を紡いだ。この作業は昔の冬の間の女性の仕事だった。
児童は、研究会が用意したカラムシの糸を機織り機で織り込んでいった。カラムシは一人 縦5cm、横10cmほどまで織ったら交替。出来あがったのはコースター。
児童は「順番が分からなくなったりして難しかった」「仲間と協力できたので達成感がある」と。
古川さんは「覚えが早い。こんなに早くコースターが織れるのは子どもの能力。将来妙高に帰ってきて昔カラムシやったと思い出してもらい、また一緒にやれたらいい」と話した。
この日は、カラムシの葉をまぜたパンケーキも作って食べたということ。
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