2019年10月29日 17:18更新
北朝鮮による拉致問題を子どもたちにどう教えたらよいかをテーマにしたセミナーが28日、上越教育大学で開かれた。
このセミナーは小中学生に拉致問題を通じて人権問題をどう教えたらよいかをテーマにしておこなわれた。講師は拉致被害者で現在、新潟産業大学の准教授でもある蓮池薫さん。学生・院生20人に自身の体験などを語った。
講師:蓮池 薫さん
蓮池さんは、拉致は北朝鮮の上層部が勝手な目的を達成するためにおこなった許されない行為としたうえで、この問題をどう考えたらよいかを話した。
「上層部を糾弾してつぶすのではなく、彼らに反省させて早く人を返していく方向にもっていきましょうというのが拉致問題の本質だと思う。それは子どもたちに通じるもの。人権意識をもたせる意味、バランス意識でも重要な問題だ」と訴えた。
参加した学生は「生々しい話をどこまで子どもにするか。子どもの心の状態を考慮しないといけない」、「拉致問題はニュースでしか知らず、実際にどんな生活をしているのかを知らない。そこから偏見が生まれるので、そこを授業に取り入れることで偏見を考える授業ができると思う」などと話していた。
学生たちはこの夏、佐渡の曽我ひとみさんにも話しを聞き、曽我さん親子が拉致された現場を見学した。上越教育大学ではセミナーの内容を踏まえて、拉致問題と人権をテーマにした授業を附属小学校と中学校で年明けにおこなうことにしている。
※ご覧の記事の内容は2019年10月29日(火)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 10月29日 19:00~11月5日 19:00まで)
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.