2019年09月26日 14:39更新
上越市内の小学生や中学生が日ごろの疑問を研究した結果を発表する会が25日からユートピアくびき希望館で始まった。こどもたちの「論文」は全部で130以上にのぼる。この発表会はこどもたちの理科への関心を高め、課題を解決する力を養おうと上越市教育委員会が毎年この時期に開いている。ことしは50の小中学校から約250人の児童・生徒が参加。夏休みや年間を通して調査・研究した結果133件を3日にわたり発表する。このうち25日の小学校・中学年の部では、和田小3年の上野楓愛さんが、いわゆる「あぶり文字」について研究した結果を発表した。上野さんはレモンや牛乳、マヨネーズなど身近にある6点を液体にして紙に文字を書き、乾燥させてからあぶりだす実験に取組んだ。その結果、レモン汁とアクエリアスは乾燥後にくっきりと文字が浮かび上がったもののトマトやリンゴの汁はあぶる前から字が読めてしまったという。発表後に上野さんは「昔の忍者が秘密文書としてあぶり文字を使っていたことをお父さんから聞いて思いついた。あぶりすぎて紙が焦げないかなど大変だった。機会があれば友達充てに秘密文書を出してみたい。」と話してくれた。
また高学年の部では、高志小5年の忍足拓海さんが去年1年間、毎日の天気を欠かさず記録した結果を発表。忍足さんによると、調べる前は梅雨時期に雨が多いと予想したものの、結果は、秋から冬にかけての方が多かったという。そのうえで、梅雨に雨の日が多いと感じるのは「気温」が関係しているのではないかと考察した。気温が高いとジメジメ感じることやカビがでて、そう感じてしまうと話す。忍足さんは「毎日調べるのは特に苦ではなかった。毎日寝る前にその日の天気を思い出して記録した。今後異常気象などがあれば天気予報を調べて情報を収集していきたい。」と話していた。発表会を主管する上越理科教育センター協力員の家永大樹さんは「参加数は減っているが研究の質は年々あがっている。研究途中で新しい課題や疑問を見つけ、さらに実験や考察を加えるものが増えている」と子どもたちの取組みに感心していた。この発表会は27日(金)までユートピアくびき希望館で開かれている。
※ご覧の記事の内容は2019年9月25日(水)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch) 初回18:30~
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